【Shadowverse】ナーフされたカードは何コスト踏み倒していたのか?③~ミニゴブリンメイジ~【シャドバ】

 趣旨説明

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今回はやっつけ気味。

ミニゴブリンメイジ (2017/2/27ナーフ)

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"ミニゴブリンメイジ"

コスト3 ニュートラル フォロワー 2/2(4/4)

ファンファーレ コスト2のフォロワーをランダムに1枚、自分のデッキから手札に加える。  

(コスト2のフォロワーを→コスト2以下のフォロワーを)

 第三弾カードパック:バハムート降臨で登場したフォロワー。コスト2のカードをサーチ*1する効果を持っていた。しかし、デッキに入れるコスト2のカードを一種類のみにすれば、そのカードを必ずサーチできるという点を悪用された。特にキーカードの"リノセウス"をサーチできるエルフで使われデッキの勝率を大きく引き上げ、それが問題視され効果が変更された。

このカードの効果変更は、カードパワーの高さが問題視されたというよりはコンボに悪用されたという側面が強いため、記事の趣旨に沿わないのでさっくりやろうと思う。

サーチは1~2コスト相当の能力

初期のカードの中で、サーチ能力を持つカードは5枚あった。それらはどれもニュートラルではない。ニュートラルでサーチ能力を持つカードは第三弾で2枚が初登場した。

初期の5枚のサーチカードを見てみると、スペルの効果の場合2コスト弱相当で、フォロワーの効果の場合1コスト強相当なことが分かる。

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"プリズムプリースト"

コスト3 ビショップ フォロワー 2/2(4/4)

ファンファーレ カウントダウン を持つアミュレットをランダムに1枚、自分のデッキから手札に加える。

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"竜の伝令"

コスト2 スペル

コスト5以上のカードをランダムに1枚、自分のデッキから手札に加える。そのコストを-1する。

"プリズムプリースト"と"竜の伝令"はその例だ。"プリズムプリースト"はコスト2相当のスタッツでコスト3、"竜の伝令"は効果の中にサーチしたカードのコストを1下げる効果があるコスト2だ。

このことから考えるとサーチする効果は1~2コストのようだ。

"ミニゴブリンメイジ"はコスト論的には適正コスト

では"ミニゴブリンメイジ"は適正コストのカードなのだろうか。結論から言えば、コスト論的には適正コストだといえる。

実のところ、初期からあるサーチカードも、デッキ構築に工夫をすれば、"ミニゴブリンメイジ"と同じようにサーチするカードを絞ることは出来た。"ミニゴブリンメイジ"が強かったのは、効果が"リノセウス"を採用したエルフデッキに噛み合うものだったというのが大きいのであって、効果が強すぎたという訳ではないと思う。

とはいえ、同じ第三弾に収録された同じくニュートラルの"ウリエル"が4コストなのを見るに、アミュレットのサーチについては開発は慎重だったようだ。

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 "ウリエル"

コスト4 ニュートラル フォロワー 3/3(5/5)

ファンファーレ アミュレットをランダムに1枚、自分のデッキから手札に加える。

 後知恵ではあるが、"ミニゴブリンメイジ"のような、どのクラスでも使えてサーチするカードを絞りやすいカードのコストはやや重めにした方がよかったのではないだろうか。実際、ウリエルが強すぎるとの評価はあまり耳にしないし。

 

おしまい。

 

補足:その後のサーチカード

"ミニゴブリンメイジ"で懲りたのか、ニュートラルでサーチできるカードは以降、1枚しか作られていない。反省できる開発有能。

が、そのカードでまた失敗する。

やっぱり開発無能。

ちなみにサーチ効果のコストについてだが、効果を持つフォロワーのスタッツが向上しており、次第に1~2コストから1コスト相当に近くなっているようだ。

ただしデッキ構築にそれほど手を加えなくてもサーチするカードを絞れるカードについては2コストになるようになったと思われる。

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"コールチェイン"

コスト2 ウィッチ スペル

ウィッチ・フォロワーをランダムに1枚、自分のデッキから手札に加える。

 "コールチェイン"は第6弾で収録されたカード。ウィッチフォロワー全てからランダムに1枚と、一見ランダム性が高いようにも思えるが、ウィッチはスペル主体でデッキを組むことが容易なクラスなため、2コストに設定されたのだと思われる。2コストでも第一線のデッキに採用されるため、開発の良調整といえる。これを1コストにしたら開発無能どころの騒ぎじゃない

*1:TCG用語。デッキからカードを手札に加える効果のこと。ドローとの違いは手札に加えるカードをある程度選べること。